断食ダイエットのしかた

断食によるダイエット

断食とは、その漢字が意味するように、食事を断つこと。すなわち食事を絶つことを言い、絶食とも言います。

生きるために水の摂取は行いますが、それ以外の食事はどんなものであれ食べないというものです。世界には、宗教的な理由で行うという断食もあります。

断食が宗教行事となっているイスラム教では、決まった期間内で断食をします。

この他、仏教やキリスト教、ユダヤ教でも断食行為はあります。

いずれも宗教的な理由で、痩身を目指したものではありません。

断食を数日間続けることによって五感が敏感になり、精神が研ぎ澄まされるといい、宗教的な思想を模索するためや苦行のためなどで断食します。

断食にはそれなりの効果があり、また、ハンガーストライキなどの抗議手段にも使われますが、本来生きる上で必須な食事という行為を断つことは、よいこととはいえません。

心身ともに負担をかけるような行為によって、一体何を求めているのでしょうか。

人の身体は、三度三度の食事を偏らず摂取することが最もいいようです。

食べ物が入ってこない場合、体内に蓄えられている脂肪などを消費するような仕組みに人の身体はなっています。

その栄養が続く限り、生命を維持できる能力を持っています。

この能力を利用した断食ダイエットですが非常に体に負担がかかるダイエットなので注意が必要です。

断食ダイエットの効果

人間の身体は脂肪や糖分が蓄えられているため、何らかの理由で食事を取らずとも、しばらくはそのエネルギーを使えます。

人間は、一定期間なら栄養供給が一切なくなっても、生き続ける力を持っているのです。

断食は身体の中に溜まっていた余分な栄養分を使い切ると共に、絶えず動いていた内臓をしばらく休ませ、体内の老廃物や毒素を追い出してくれます。

最後に食べ物を口に入れてから5時間が経過しなければ肝臓の血液浄化作用は働かず、また、10時間以上が経過しなければドロドロ血になってしまうようです。

断食ダイエットを行うことにより、体の機能が回復し、自然と元気になり、体質改善の効果も期待できます。

断食ダイエットの大きな目標の一つに、毎日の食事習慣を改善するということがあります。

食事を断つことは体がリフレッシュできるだけでなく、それ以前の過食が見直され、食習慣が改められることによってダイエットに効果があります。

断食ダイエットで注意しなければならないのは、断食をすることで、エネルギー不足と体が判断し、エネルギーを溜め込もうとしてしまうことです。

そのため、ダイエット終了直後の食事によっては、前以上に体に脂肪がついてリバウンドが起こります。この時期の回復食には、特に気をつけなければならないのです。

一気に元の食事に戻すと、消化吸収力のアップした体はあっという間に脂肪を溜め込んでしまいます。

断食ダイエットは復食時の調整がポイントとなるのです。

軽い食事で緩やかに元の食事に戻すはずが、食欲が先走りすぎてうまくいかなかったケースもあります。

長期間の安全な断食を行うには、断食専門の施設で行うことをおすすめします。

家庭でもできる断食ダイエット

一言で断食といっても種類があり、三日以上かけるものが本断食です。

自己流の長期断食はダイエットになるどころか健康を損なう恐れがあるため、本断食は専門知識のある人の指導で行ってください。

ご自分で行う安全な断食ダイエットの期間は半日です。

家庭でまる一日食事を絶つことはできなくはありませんが、危険度が高いのでお勧めできません。

半日断食ダイエットは、夕飯を食べた後から、昼食までの間、食事をしないダイエット方法です。

断食時間の間は水以外の一切のものを口にすることはできません。

18時間以上の断食タイムを設けるという手法になります。

食事を絶つことによって、胃腸を休めます。

十分な水分を補うことで老廃物の排出が促されますので、朝食代わりには0.5リットル程の水分を摂取します。

ダイエットに便秘は禁物なので1日2リットルを目標に水分を摂取します。

18時間もの断食を乗り越えたとしても、空腹感の反動から直後の食事で食べ過ぎたりしては意味がありません。

断食ダイエットの基本は、食事のカロリーコントロールですから、腹八分目にしましょう。

食を断つことが辛い人は、できるだけ断食ダイエットに近い状態にしてみましょう。

朝食を野菜ジュースやゼリーに変えるなどの形で断食メニューをこなすというやり方もあります。

あまり気負わず、食事習慣を一旦リセットして見直すくらいの気分でトライしてみてはどうでしょう。

断食ダイエットによって規則正しい生活、健やかな精神を手に入れてください。

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