断食ダイエットとは
断食ダイエットは、カロリー摂取を実質0にすることでダイエット効果を期待するというものです。
摂取カロリーを抑制することがダイエットでは重要なポイントであることは広く知られています。
断食とは、一定期間の間、一切の食べものを意図的に絶つ禁欲行為の1つになります。
医療療法などでも水分以外、一切の食べ物を禁じることがありますが、この場合、断食ではなく絶食と呼ばれています。
断食という行動自体は昔からありますし、宗教関係者が修行を目的として断食を行ったという記録があることは広く知られているようです。
特にイスラム教の断食は有名なところであると思われますが、ユダヤ教やキリスト教などでも断食があり、これら以外の多くの宗教でも断食が行われています。
もちろん、宗教における断食はダイエットと目的としているものではありません。
断食とは人間の三大欲望の1つである食欲を我慢するという苦行であり、断食をすることは精神の鍛錬であると考えられているからだと思われます。
断食がダイエットを目的として行われる理由は、栄養を摂り入れなくなった体は、体の中のものを栄養に変えようとしる働きを持っているからです。
食事によるエネルギー補充がなくなると、元々体内にあるものからエネルギーを得なければなりません。
生命活動に必要なエネルギーが枯渇すれば、蓄積された脂肪が燃やされます。
断食ダイエットにより脂肪が消費されるので、ダイエットの効果が期待できるのです。
断食ダイエットの方法
断食ダイエットとは、簡単に言えば、ある一定の期間だけ食事を絶つということになります。
ダイエットのために断食をするという理屈はわかりやすいですが、断食によって体重を減らしその状態を維持するのはなかなか大変です。
基本的な断食ダイエットでは、2日間をそっくり使ってダイエットメニューを実行します。
平日に食事を抜くことは制約が多く、日常生活と平行するには難しいことがありますので、多くの断食ダイエットは金曜日の晩から日曜日の日中にかけて行うもののようです。
断食ダイエットを行う期間は、どの断食ダイエットもほぼ同じのようですが、食事制限の仕方に若干の違いがあります。
徐々に食事を減らしていくのが断食ダイエットの基本で、金曜はまず六分目で抑えます。
断食の本番は土曜日で、昼と夕はすまし汁、他は水を摂取する以外は何も口にせず断食をします。
日曜日の朝ご飯におかゆを摂取し、これで断食ダイエットは終了です。
粥やすまし汁ではなく、プレーンヨーグルト及び100%のフルーツジュースで行う断食ダイエットもあり、この時は金曜夜から日曜昼までをそれ以外のものを口にしません。
下剤を使いながら食事を抜くという断食ダイエットプランもあるようです。
このように、断食ダイエットの方法にはバリエーションがありますが、いずれの方法にも共通点があります。
断食ダイエットでは口から取り入れるカロリーを、期間を区切って大きく減らすことで、食事をせずに体重を減らすという点が一致しています。
断食ダイエットの注意点
期間を区切って食事を摂らない断食ダイエットは空腹に耐えなければなりませんが、膨大な気力が必要とされるほどハードルは高くはないようです。
ダイエットプランの実行そのものは、頑張ればできます。
ですが、食事を断つという行為には注意点がいくつかあります。
断食をすることでダイエット効果が確認できたとしても、それで全てが終わったわけではありません。
1回目の断食ダイエットによってダイエット効果が現れたことで、その後もたびたび断食を行ってダイエット効果を期待する人もいます。
ダイエットがうまくいき、目標体重に到達できた時のうれしさは、頑張った人にしかわからないものがあります。
断食がうまくいったことで今以上に痩せたいと、深く考えずに断食を続行する方がいるかもしれませんが、絶対にやめましょう。
体への影響を考えずに無計画に断食期間を延長すると、拒食症の原因となったり、命を脅かすほど健康に影響が出るようなことにもなります。
金曜日から日曜日にかけて行う断食ダイエット以外に、期間を長くした断食ダイエットの方法があります。
ですが、こういった長期の断食では断食ダイエット道場や断食センターのような専門の施設で、断食ダイエットの指導者の指示に従って行うものです。
断食ダイエットは、長期間取り組むものではないことは知っておきましょう。
断食ダイエットを自宅で行うという時は、明確なプランを立てて短期で挑戦するようにしてください。