低炭水化物ダイエット

低炭水化物ダイエットとは

低炭水化物ダイエットは、ローカーボダイエットともいわれています。

たんぱく質や脂肪中心の食生活にし、炭水化物の摂取量を減らすダイエットが低炭水化物ダイエットです。

元々脂質やたんぱく質を含む食材が好物だという人なら、低炭水化物ダイエットはやりやすいでしょう。

ロバート博士というアメリカの循環器系開業医によって作られた食事制限が低炭水化物ダイエットのベースになっており、現在では色々なダイエットに応用されているようです。

アメリカでは、アイスやサンドイッチの売り上げが低炭水化物ダイエットの流行によって落ちてしまったと言われるくらい、低炭水化物ダイエットは多くの人が取り組んでいる有名なダイエット方法です。

ファーストフードやファミレスでは、低炭水化物ダイエット実践者でも食べることのできる商品を開発しなければならなかったほどです。

炭水化物は、唾液やすい臓から出されるアミラーゼという消化酵素でブドウ糖に分解されて吸収されます。

この糖質が脂肪として蓄積されやすいので、低炭水化物ダイエットは炭水化物を主体とするご飯や精製された小麦粉、砂糖を控えるというダイエット方法になるのです。

スナックやアイスクリームなどの間食を抑えてダイエットをすることは悪いことではありません。

でも日本では炭水化物といえばまず主食のご飯を思い浮かべます。

白いご飯を食事メニューから外せば低炭水化物ダイエットになると思っている方もいるようです。

炭水化物を食べないというだけでは、ダイエットは決して成功しないのです。

低炭水化物ダイエットのデメリット

低炭水化物ダイエットは、糖質をカットして脂質や高たんぱく質中心の食生活にし、脂質分解に必要な栄養を多く摂取するダイエット法です。

従来の食事から炭水化物を抜いただけでは色々な問題も生じますから、副菜を一品増やして足りない栄養素を補うなど、押さえるべきポイントがあります。

低炭水化物ダイエットでは、サプリメントで栄養を補うことも忘れてはなりません。

低炭水化物ダイエットにも少なからずデメリットがあります。

炭水化物から作り出すブドウ糖を体が必要としているのは、血球や脳、中枢神経などの大事な器官がそれらを必要としているためです。

常にブドウ糖を消費しながら脳は活動していますので、体内のブドウ糖が足りなくなると脳の活動がおろそかになります。

体内の糖質が一時的に遮断された場合、肝臓に存在するグリコーゲンからブドウ糖を作りますが、それも10時間程度しか保ちません。

グリコーゲンが無くなると、筋肉のたんぱく質を分解しブドウ糖に替えて補います。

グリコーゲンを糖にする作用を何度も繰り返していると、肝臓が弱ってしまいかねません。

低炭水化物ダイエットによって糖質が不足すると、エネルギー源として脂質の利用が高まります。

その結果、肝臓が脂肪酸を分解しなければならなくなりますが、その時に脂肪酸からはケトン体が盛んに合成されるようになり、体が酸性に近づきます。

酸性体質になると疲れやすく病気にかかりやすくなり、重篤な場合は昏睡状態になってしまいます。

低炭水化物ダイエットは上手に活用できているうちはいいですが、間違うと体に重大な影響が出てしまいかねません。

低炭水化物ダイエットの注意点

低炭水化物ダイエットを実践する前に注意していただきたい点があります。

確かに炭水化物が分解されてできる糖質は、摂りすぎると脂肪として貯えられます。

脂肪がたまればダイエットが必要になります。

しかし、糖質は全てが同じものというわけではありません。

白米やパンに含まれる複合糖質の炭水化物は、摂取後すぐに血糖値を上げるわけではありません。

パンや米の糖質に関しては、だ液と混ぜ合わせながらよく咀嚼し、栄養のバランスの取れた食事をすることで、脂肪にさせにくいといいます。

デンプンを効率よく分解するため、人の体からは分解酵素であるアミラーゼが分泌されます。

アミラーゼがたくさん分泌される人の体は、その分デンプンを含む食品を必要としているということになります。

生活習慣病予防研究の分野において、アメリカでは、米や野菜を軸としたアジア風の食習慣を取り入れて生活習慣病の対策をするという研究がなされています。

そもそも低炭水化物ダイエットはアメリカで、しかも糖尿病患者のために開発されたものです。

最近までアメリカの食事は肉がメインで、炭水化物は元々たくさん食べていなかったようです。

自分の思い込みから間違った方法で低炭水化物ダイエットを実践しても、ダイエット効果が得られないばかりか、健康被害にもつながります。

ダイエットを目指す時は、間食を減らしたり軽い運動を習慣化したり、野菜を積極的に摂取するなど、低炭水化物ダイエットをする前に取り組めることを試してみてはどうでしょう。

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