内臓脂肪を燃焼させるための方法

皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満

ダイエットの大きな目的は体脂肪を減らすことですが、体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2つがあます。

内臓脂肪と皮下脂肪はどちらも体脂肪ではありますがそれぞれ違う物質で、皮膚の下に存在する脂肪が皮下脂肪です。

体の表面に近い部分にあり、外側からつかめる体脂肪で、つかんだ部分の厚さを測って肥満度を確かめられます。

皮膚のたるみが目立ち、見るからに脂肪が蓄えられている様子になるものが皮下脂肪型肥満です。

この皮下脂肪が運動などで代謝されずにずっと同じ場所に留まり続けるとセルライトになりやすいので、それを減らすためにダイエットをしたという方もいます。

また、関節など荷重がかかりすぎると負担が大きくなる場合もあり、その対策でダイエットをすることになる場合もあります。

一方、内臓脂肪は皮下脂肪のように皮膚のたるみなどには直接現れませんが、内臓脂肪が多いタイプの肥満は生活習慣病を誘発するようです。

内臓のまわりに付いた内臓脂肪は、体の外からはつかんで確認することができません。

内臓脂肪は体の中に隠れた体脂肪というわけです。

血流が活発な内臓の近くにある脂肪なので、内臓脂肪は普段からの働きも活発で、運動などで比較的簡単に燃やせますが増えるスピードも早いといいます。

余分なカロリーが内臓脂肪と体脂肪のどちらに振り分けられるかは性差もあり、男性の場合は内臓脂肪を優先して作りエネルギーとして使いやすくしています。

男性も女性も同じくらいの体脂肪率ならば、男性のほうが内臓脂肪の付き方が多い傾向にあります。

内臓脂肪型肥満は病気を引き起こしやすい肥満なので、健康を維持するためにはダイエットが必要となるでしょう。

内臓脂肪の危険性

ダイエットを必要とする内臓脂肪型肥満が危険視されるのには理由があります。

内臓脂肪型肥満は生活習慣病を引き起こしやすい危険な肥満です。

体内で内臓脂肪が蓄積されると、糖尿病の原因となる原因物質や、血栓を作り脳梗塞や脳血管疾患を引き起こす物質、動脈硬化の原因となる物質などを分泌します。

それだけ、生活習慣病リスクがアップするわけです。女性より男性の方が体脂肪が内臓脂肪になりやすいのですが、その分生活習慣病になりやすいようです。

このことからも内臓脂肪型肥満の危険性は証明されていると言えるでしょう。

内臓脂肪型肥満の状態にあると数種の病を発症することも多く、このような状態をメタボリックシンドロームと呼びます。

内臓脂肪が増加したために下腹が出っ張って見えてきたという症状は、中年男性によく見られる状況でしょう。

内臓脂肪の有無は外見からはわかりにくいので、腹回りのサイズを計測して調べます。

健康的に問題があるとされる境界線は、女性は90㎝以上、男性は85㎝以上のウエストサイズがある場合で、内臓脂肪型肥満の可能性があります。

特にウエストサイズが大きい割に体の外からつまめる脂肪が少ないという人は要注意です。

メタボリックシンドロームの検診がきっかけでダイエットを始めた方も多く、男性でも「ダイエットしています」と言われる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

これまで、ダイエットの目的はスリム&ビューティが主でしたが、内臓脂肪をダイエットで減らし健康な体を作ることも目的となりつつあります。

内臓脂肪を燃焼させるための方法

ダイエットに取り組む際に、減らしにくく増えやすい内臓脂肪をどう落とすかは重要な問題として取り上げられます。

有酸素運動の習慣をつけることは、内臓脂肪のダイエット効果が期待できます。

内臓脂肪を積極的に燃やすためにウォーキングやジョギング、自転車こぎなどの有酸素運動を行うことが、ダイエット運動として役立ちます。

有酸素運動をすると、血液中に流れている脂肪が体脂肪になる前に酸素と結合して燃焼されます。

内臓脂肪を有酸素運動で消費するには、血中のエネルギーだけでは賄いきれなくなるくらい、一定時間以上の有酸素運動を続ける必要があるでしょう。

内臓脂肪を効率的に代謝するには、息切れがするほどの厳しい運動では効果がありません。

内臓脂肪をより燃えやすくするために、有酸素運動と併用して食生活の見直しや生活習慣の改善を行い、ダイエットを効率化しましよう。

内臓脂肪を燃焼させるには、食事をなくすとい方法では効果がないといってもいいでしょう。

1日の必要カロリーがどのくらいかを知った上で、必要なカロリーをバランスのいい食生活によって摂取することが内臓脂肪ダイエットにも効果的です。

代謝をよくするビタミンやミネラル、食物繊維などを意識してとるようなダイエットをしましょう。

夜10時を過ぎると脂肪が燃焼しにくくなるので、消化する時間を逆算すると夜7時までに食事を済ませることが理想的です。

忙しくて夕食がどうしても遅くなりがちという方は、脂質や砂糖など脂肪になりやすいものを控えなから、ダイエットで内臓脂肪を減らしていきましょう。

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