洗顔が必要な理由
正しい方法で洗顔を行うには、まず洗顔がなぜ必要か、洗顔によってどんないいことがあるのかを知るようにしましょう。
あわただしい朝や疲れて遅くに帰宅したときなどは、洗顔を省いてしまいたくなることもあるでしょう。
それがどうして洗顔をするのか、洗顔がどのように体に影響するかを知っていれば、洗顔をさぼろうなどと考えることもなくなるでしょう。
皮膚の周期は年齢や個人差がありますが、大体4週間から6週間程度です。
新しい皮膚が下から生まれると、古い皮膚は剥がれ落ちるという仕組みで、顔の皮膚はいつも生まれ変わっているのです。
古くなった皮膚の垢は落とさなければ、次の皮膚が正常に再生できなくなるのです。
洗顔の方法を知ることは古い皮膚を適度に落とす方法であるともいえます。
きちんと洗顔をしないで垢が落とせないでいると、顔にくすみやシミができてしまいます。
古くなった皮膚が残っていると、表皮は柔らかさを失い、顔に深いしわを刻んでしまうことになります。
また汚れや油分もきれいに落とされていないと、にきびを作ってしまうことにもなるのです間違った洗顔方法は肌の不調を生み、それが続くとくすんだりたるんだりすることになるのです。
自分に合った洗顔料を選び、正しい洗顔方法で顔の皮膚を清潔に保ち、保湿をしっかりすることでいつまでもうるおいのある肌を保ちたいものですね。
洗顔料の選び方
初めに自分の肌質などに合った洗顔料を選んでから洗顔を考える、これが洗顔の大切なことです。
どんな洗顔料を選ぶかによって、洗顔の良し悪しが左右されるのです。
CMでよく見られる洗顔料では、弱酸性で優しいということをうたい文句にしているものが多いようです。
人の皮膚表面が弱酸性であることに合わせて、肌に負担がかからないようにすることが狙いのようです。
けれど弱酸性の洗顔料であっても、それを洗い流すのに使う水道水はというと、中性なのです。
方法のいかんに関わらず、洗顔が終了した時点では、いつも肌は中性なのです。
人間は肌にアルカリ中和能力というものを備えていて、肌が一時的に中性やアルカリ性になったときでも弱酸性に戻してくれます。
洗顔の後に使う化粧水は弱アルカリ性なので、基礎化粧の段階で肌は弱酸性に戻ります。
どのような洗顔法方をとる場合でも、とにかく弱酸性を、とこだわって洗顔料を選ぶ必要もありませんし、弱酸性であれば心配ない、というわけでもないということは覚えておきましょう。
洗顔の第一歩として洗顔料を選ぶ際は、酸性アルカリ性にこだわるのではなく、自分の肌の性質に合ったものを選ぶことが大切です。
脂性、乾燥、混合、いずれの肌質かによって、合う洗顔料は違うものなのです。
よくあるしっとりタイプの洗顔料は油分や保湿剤が配合されているかの違いで、適量の油分は肌にはいいことですが、多すぎては逆に乾燥につながる場合があるということも覚えておきましょう。
洗顔前の準備
洗顔は案外自己流で行っていて、その法方について詳しく知っている人は案外少ないかもしれません。
洗顔の正しい方法を知ることが洗顔の効果をアップさせるポイントで、顔を洗う動作そのものには時間はそういりません。
顔を洗うときは、髪が邪魔になってしっかり洗えないようなことのないよう、ヘアバンドなどで髪をまとめあげ、額や耳の前、それから髪の生え際などもきちんと洗えるように準備しましょう。
洗顔する前に、石鹸で手をきれいに洗うことも忘れないようにしましょう。
手が汚れていると洗顔料の泡立ちがいまいちなので、手をよく洗うことも洗顔前の準備では大切な事です。
まず初めに顔全体にぬるま湯をかけて、顔の毛穴を開かせておきます。
顔の表面に付着したほこりや汚れはこの段階で落としてしまいましょう。
顔全体にぬるま湯をかけておくと、洗顔料がなじみやすくなるという点もあります。
洗顔には少し温かいかな、というくらいのお湯を使うのがよく、40℃くらいのお湯でも熱すぎて乾燥をもたらすことになるので気をつけましょう。
お風呂で体にかけるときのお湯は洗顔には熱すぎるので、少し水でぬるめて使うといいでしょう。
その後、洗顔料を泡立てて、たまご大くらいの固い泡を作りますが、キメの細かい、空気をたくさん含んだ泡が理想的です。
洗顔は顔をこすることではなくこの泡で汚れをくるんで取るという方法が一番です。