乾燥肌の対策について
乾燥肌とはどのような肌の事を指すのでしょうか。
乾燥肌とは、皮脂の分泌が少なく角質層の水分量が少ない肌をいいます。
普段からのお手入れで乾燥肌対策をすることは、美肌を目指し、皮膚の調子を整える上で重要です。
皮膚の水分が欠乏気味な状態では角質層の厚みが増し、くすんだ肌になります。
角質が乾燥し硬くなると毛穴の目詰まりの原因にもなり、症状によってはにきびの発生要因や毛穴が黒く目立つようにもなります。
紫外線の影響によるお肌のシミも、肌に潤いがあればいいのですが、乾燥肌では対策が立ちません。
真皮層に存在する保湿成分であるコラーゲンも紫外線で壊されるので、乾燥肌の進行の原因になります。
乾燥肌の対策のためには、乾燥肌になる原因を理解しておく必要があります。
顔の洗い方やお肌のお手入れ方法を誤ると、乾燥肌は酷くなるばかりです。
乾燥肌対策に洗顔やスキンケアの見直しを行いましょう。
洗顔方法が正しくない人が意外と多いようですが、乾燥肌だけでなくほとんどの肌トラブルは洗顔で改善効果が見られます。
洗顔を行う際は、髪が顔にかからないようにしてからぬるま湯で十分濡らし、たっぷりの泡を作ります。
弾力性のある泡は顔と手の間の緩衝効果があってふんわりと洗えますし、適度に泡だった洗顔料はほどよく希釈されてお肌の刺激を減らすことができます。
正しい洗顔方法で顔を洗うことが、乾燥肌対策の第一条件です。
様々な乾燥肌用の化粧品もありますが、まずは基礎的なスキンケアを実践してください。
乾燥肌対策のための洗顔方法
毎日せっせと顔を洗っていても、間違えた洗顔方法では乾燥肌対策にはなりませんので、まずは顔の洗い方をチェックしてください。
顔を洗う時は、てのひらで作ったあわを皮脂の多い額から鼻にかけてつけるようにすると乾燥肌対策に効果的です。
乾燥しやすい頬や唇を優先して泡をつけていくとその部分の水分が奪われ、老け顔や乾燥肌の原因になってしまいがちです。
洗顔時に顔をこする動作はNGです。隅々まで汚れを落とそうとする余り、強く擦ってしまう人もいるようです。
泡が付いているだけで汚れは落ちます。泡をクッションにして、そっと撫でるようにしましょう。
また、乾燥肌の対策になる洗顔をするならば、洗顔時に使う湯は30℃程度のぬるいものを使ってください。
熱いと必要以上に皮脂を落とし、肌を乾燥させてしまいます。
そして、洗顔後のすすぎは30回位を素早くすることが大切です。
また、洗顔料を洗い流す時は、一緒に天然保湿因子や細胞間脂質も流してしまわないよう、素早く行うことです。
なるべく泡切れの良い洗顔料を使いましょう。
すすぎ残しがあると肌荒れを引き起こします。
特に、あごや生え際にすすぎ残しがないよう、念入りにすすいでください。
角質層の厚さはたったの0.07~0.2㎜で、上質なコットンの摩擦でも傷が付く程繊細といわれています。
拭くのではなくタオルを顔にあてて水気を取るようにする事も、乾燥肌対策には大切な洗顔のポイントです。
スキンケアで乾燥肌対策をする
乾燥肌対策は肌荒れ対策、シミやしわ対策に欠かせません。
乾燥肌が悪化して乾燥性敏感肌にならないよう、こまめなスキンケアが大事です。
乾燥肌が進んで乾燥性敏感肌になると、外部の刺激から肌を守るバリア機能が低下して、肌が弱くなってしまいます。
乾燥肌を改善するスキンケアには、アミノ酸保湿成分やセラミドの活用が効果的です。
細胞間脂質をセラミドといいい、肌が外部からの刺激にさらされないようキープする成分、角質と角層の細胞を繋ぐ役割を持っているものです。
アミノ酸系保湿成分や、角質細胞間脂質セラミドが補える化粧品を使うことで、敏感肌対策が可能です。
食器洗剤、化粧品、クレンジング剤に使用されている界面活性剤は、乾燥肌の天敵ですので、気をつけて選択するようにしましょう。
お肌のお手入れは、乾燥肌によるにきびの有無などにも影響されます。
お肌の保水を重視し、アクネ菌を増やす元となるオイル分は抑えめにすることです。
乾燥肌によりにきびが増え、毛穴が詰まっている時は、ピーリングがいいでしょう。
新たな細胞を産み出すために、ピーリングで表面に固まった厚く積もった古い角質層を取り除くのです。
水分をたっぷり含んだお肌になるためには、肌の保水力を強化する必要があります。
保水力が強まることで乾燥肌対策になり、肌のターンオーバーが促進されてきれいなお肌になれるのです。
温泉にもピーリング効果があるものがあります。
アルカリ温泉で肌がつるりといるのは、角質を溶かしているためです。