頭髪の抜け毛の原因
髪の毛はそれぞれ寿命を持っていて、健康な髪は3~6年ほどの周期で伸びては抜け、また新しく生えるというサイクルを繰り返しています。
頭皮に異常が起きるなどしてヘアサイクルがうまく回らなくなり、抜ける髪よりも生え替わりが少なくなってしまうことで抜け毛が起こります。
頭髪がある程度抜けても取り立てて異常ではないのですが、一日に100本以上毛が抜け落ちるような場合は、抜け毛対策が必要となります。
抜け毛の原因の一つに、遺伝的要素があります。
両親とも髪の薄い場合、あるいは母親の髪が薄い男の子は、ほぼ確実に抜け毛になるといいます。
遺伝的な要因で抜け毛が起きているとしても、抜け毛の対策をしっかりと行っておくことで、抜け毛の速度を遅らせたり、今の状態を維持することは可能です。
誰しも、年齢を重ねるごとに抜け毛は増えていきます。
とはいえ、抜け毛対策をしていた人とそうでない人には確実に差が出ます。
今の本数をキープするか、減らさないよう頭髪の抜け毛防止をすることは意味のあることです。
抜け毛はさまざまな原因が重なり合っておきるもので、フケからくる頭皮の炎症、血流不足に伴う毛根の栄養不足、皮脂の過剰分泌による負担など、複数の要因によって発生します。
抜け毛がなぜ起こっているのか、その原因を知ることは、防止策を立てる上で重要になります。
抜け毛の原因が特定しにくい場合、専門家のカウンセリングを受けたり美容クリニックに行くことで何か分かるかもしれません。
抜け毛の防止と食事
抜け毛対策として重要なのは、日々の食事を改善することです。
髪の毛は毛根に送られた栄養分を元に作られます。
食事によって体内に取り込んだものが栄養分の基本になってきますので、食事が悪く髪の栄養とならないようでは新しい頭髪は生えてきません。
ファーストフードやインスタント食品を食べている人が最近では増えていますが、抜け毛対策のためには食事の改善が最も重要になってくるわけです。
こうした食品は手間がかかりませんが、野菜類が少なく動物性脂肪が多いという特徴があり、髪のためにも体のためにもよくありません。体全体の健康も考えて、カロリーを取りすぎないような食事をしましょう。
海草類や野菜・果物を摂取しミネラルや抗酸化物質を取り込むなど、バランスの良い食生活をすることが抜け毛を防ぐために必要となってきます。
抜け毛防止のためには、良質のタンパク質摂取を基本として、糖分や脂肪は適度に摂るという形が基本となります。
塩分を多く含むような魚や揚げ物は量に注意し、ビタミン類を摂取することが重要です。
食事のバランスが偏らないように注意することで健康な毛根を作り、抜け毛防止にもなります。
特に気にしたいのは飲酒で、ほどほどに飲めば血行がよくなり、抜け毛の防止にもなります。
しかし飲み過ぎは髪の成長を妨げ、抜け毛の原因にもなってしまいます。
シャンプーで抜け毛を防止
シャンプーを使って洗髪すると、髪の毛がどうしても抜けてしまいます。
シャンプーで髪の毛が抜けるのを避けようと髪を洗う回数を減らしたとしても、抜け毛を防げるわけではありません。
正しい洗髪によるヘアケアと、頭皮の手入れとを行うことが、抜け毛を減らすためには必要です。
洗髪前にまず、湯で髪を十分にすすぐことが抜け毛対策になります。
その時は、熱すぎない40度程度の湯を使ってください。
このお湯による洗髪で、大きな汚れはほとんど洗い落とすことができます。
それから、シャンプーを手の上でお湯で薄め、髪の毛に塗り込むようなつもりで洗います。
爪は立てず、指の腹で頭皮をマッサージするように頭髪を洗います。
頭皮によくないですし、指に力を入れてゴシゴシとこする必要はありません。
力を入れずに洗っても汚れは落ちます。
髪を洗い終えたらすすいでもう一度シャンプーしますが、抜け毛を減らすめには、シャンプー剤を残すことなく十分にすすぎ落とすことが大事です。
リンス剤は、頭皮に塗り込んで使わないように注意してください。
抜け毛防止には、ドライヤーを使う時は完全に乾かさず8割くらいを目安に。
洗髪した後の濡れたままの髪は菌が繁殖しやすいため、自然に乾燥させるのではなくすぐに乾かしてください。