サプリメントでコラーゲンを摂る
たんぱく質の一種であるコラーゲンは、筋肉や骨、そして皮膚などの様々な部分に存在します。
体全体の細胞が互いに結びつくような作用があるタンパク質は体内の様々な場所で活躍しており、コラーゲンもそういった成分の一つです。
人の体はコラーゲンの存在によって、新陳代謝を活発にすることができるのです。
人体は多量の水で構成されていますが、水の次に多い成分がコラーゲンで、体内のタンパク質の実に三分の一にもなります。
生まれたばかりは多く存在するコラーゲンですが、成人以降は保有量が少なくなっていきます。
コラーゲンは真皮層に多く存在します。
ここは新しい皮膚を作る部位で、７割がコラーゲンです。
加齢などが原因となって、コラーゲンが減少することで、新しい皮膚が作られ難くなるため、肌のガサつき、しみやそばかすが気になるようになります。
減ったコラーゲンを増やすには、何らかの補給が必要となります。
コラーゲンサプリメントが使われるのは、このような理由からです。
理想をいうなら、日々の食事だけで必要量のコラーゲンを摂取したいものです。
しかし実現には難しいため、サプリメントという手段に頼ります。
手軽に必要量のコラーゲンを体内に入れるには、サプリメントが適しています。
コラーゲンサプリメントは栄養補助食品です。
食事で摂ることができなかった分だけのコラーゲンをサプリメントで摂るようにしましょう。
コラーゲンサプリメントの選び方
サプリメントは種類が豊富ですが、いいものを選ばなければなりません。
コラーゲンの生成方法は幾つかありますが、動物性と植物性に大別することができます。
動物から作るコラーゲンをアニマルコラーゲンといいます。
少し前までは牛からのコラーゲンも作られていましたが、狂牛病が出た頃からブタや鳥が中心です。
独特のにおいがあるものは、動物性由来のコラーゲンの濃いものです。
対して、魚に由来するコラーゲンを海洋性コラーゲンといいます。
身体への吸収率は海洋性コラーゲンの方が優れています。
狂牛病などによる危険性もありませんし、濃度を上げても臭みはありません。
コラーゲンサプリメントを選ぶのなら、できるだけ海洋性のコラーゲンサプリメントを選んだほうが良さそうです。
また、購入したコラーゲンのサプリメントが動物由来だったなら、せめて狂牛病対策はできているかを見てください。
そして、海洋性コラーゲン、動物性コラーゲンのいずれかを買う時でも、トレーサビリティ（生産履歴）を調べてからにした方がいいでしょう。
コラーゲンの生産履歴を確認することで、どこの海で捕れたのか、どんな魚のどの部分から抽出されたコラーゲンサプリメントなのか、きちんと表示されていれば、採り入れるときに安心できます。
もしもトレーサビリティができないサプリメントならば、養殖魚を使用しているのかもしれません。
添加物や抗生物質が入ってしまっている可能性も否定できないので注意が必要でしょう。
ヒアルロン酸とコラーゲンのサプリメントを上手に摂り入れよう
サプリメントのコラーゲンには、ヒアルロン酸が入っているものもあります。
とかく混同されがちなコラーゲンとヒアルロン酸ですが、両者の差は構造にあります。
コラーゲンはたんぱく質であり、ヒアルロン酸はグリコサミノグリカン（ムコ多糖）の一形態です。
保水性が高いヒアルロン酸は身体の中で豊富な水を含み、保持しています。
ヒアルロン酸１グラムで６リットルもの水を保っていられるというのですから驚きです。
肌に存在するヒアルロン酸は、しっとりした弾力ある肌を作っています。
しかし、ヒアルロン酸もまたコラーゲンと同様に加齢とともに減少してしまいますのでサプリメントで上手に体内に摂り入れることをおすすめします。
ヒアルロン酸はその保湿力で肌のみずみずしさを維持し、コラーゲンは肌のターンオーバーを支えて新しい肌を作ります。
サプリメントという形でコラーゲンを飲んで新陳代謝を促し、肌のシミやそばかすを目立たなくします。
また、弾力のあるみずみずしい肌になるためには、肌に保湿力を与えるヒアルロン酸を補給することが有効です。
コラーゲンとヒアルロン酸の両方の成分を活用して、美しい肌を維持していきましょう。
コラーゲンもヒアルロン酸もお肌にばかり良いようなイメージですが、関節痛の緩和にも役立つと言われています。
コラーゲンやヒアルロン酸をサプリメントで体内に取り入れることによって、長年苦しんできた膝の痛みや関節痛から抜け出せるかもしれません。