就職ガイダンスとは
新卒者など、最初に就職をする人のために開催されるものに就職ガイダンスがあります。
何をすると就職活動ではいいか、どのような考え方で取り組むべきかを解説してもらえます。
説明会のようなものをガイダンスといいますが、一般的には、初心者に対してどうすればいいかを教えることがガイダンスといえます。
ものの例えですが、家にあったパソコンがおかしな動きをした場合、対策を立てるためにサポートセンターに問い合わせることがあります。
家電の種類や購入年、現在のおおまかな症状。おかしな動きをしている場所はないか。
そのような内容について、案内に従って電話のダイヤルを順に押していくことがありますが、それをガイダンスと呼ぶことがあります。
これは、家電品の修理相談をするということに対してのガイダンスです。
誰に対するガイダンスかといえば、サポートセンターに電話をかけてきた修理を頼みたいという顧客に対するものといえます。
円滑な就職活動のために開催される就職ガイダンスの開催主は、各大学のもの、企業のもの、ハローワークなどの公共機関によるものなど様々です。
また、ここのところは海外からの留学生のために就職ガイダンス、というものも増加傾向にあります。
一口に就職ガイダンスといっても、その目的や内容は主催主や対象者によって変わりますので、事前に調べてから行くといいでしょう。
就職ガイダンスと就職セミナー
就職ガイダンスという単語は、就職活動の専門用語です。
就職活動に関わる専門用語は就職ガイダンスの他にもいくつかありますが、順調に就職先を見つけるためにもあらかじめ意味を押さえておきましょう。
就職活動のことを略して就活とも呼ばれています。専門用語の知識を早期のうちから知っておくことで就職活動を有利に進めることもできますし、就職にまつわる情報を仕入れやすくもなります。
初めて就職活動をする人のための就職ガイダンスだけでなく、就職ガイダンスの内容より進めたことを知るには、転職セミナーに行くと有益な情報を得られます。
就職セミナーにはさまざまなタイプがあり、オープン就職セミナー、学内就職セミナー、合同企業の就職セミナー、単独企業の就職セミナーなど、その内容にも違いがあります。
オープン就職セミナーは、企業の業界や仕事内容を知ってもらうためのイベントを企業が開催しています。学校内で開かれる学内就職セミナーは、企業が学校に訪れるものです。
合同企業セミナーは合同企業説明会とも呼ばれ、ホールやホテルなどを使い、数社から時には数百社の企業が集まる場合もあるようです。
合同ではなく一社での企業セミナーもあります。
これは会社説明会とほぼ同義で、開催会社の説明会です。
就職ガイダンスでは、今後の就職セミナー日程についてを知ることができることもありますし、インターネットなどで調べることも可能です。
就職活動の前には、就職ガイダンスを活用して有益な情報を得るようにしましょう。
高校生の就職ガイダンス
就職ガイダンスで高校生を対象としたものは、大学生の就職ガイダンスに比べ、開催回数があまりないといえるでしょう。
高校生を対象とした就職ガイダンスは、大学生を対象とした就職ガイダンスよりも内容は若干薄くなるようですが、各地域、各学校などで行われているようです。
年々下降してきているのが、高校生が卒業した後、進学せずに就職する割合です。
加えて高まる傾向にあるのは、高校卒業後、就職希望者が希望の会社に就職できる割合です。
反対に、就職後3年以内の離職率が高まっているのも事実なのです。
卒業してから短い期間での離職率が高い傾向は、採用する企業側にとっても、送り出す高校側にとってもマイナス要因になるかもしれないことです。
離職率の上昇傾向を押さえるためにも、高校生向けの就職ガイダンスを有効に活用したいものです。
高校生を対象とした就職ガイダンスの内容は、大学生などを対象とした就職ガイダンスとは多少の違いはあるかもしれません。
今から初めて就職をしようとする、まったくの初心者のための就職ガイダンスだといえるのが、高校生を対象にしたものです。
初歩的な説明、案内、手引き、指導、そのために開かれる催しである点においては大学生などを対象にした就職ガイダンスと違いありません。
ただし就職を希望する高校生に対しては、就職活動の支援だけではないのです。そこが大学生とは異なるかもしれません。
自分自身で働くことの意味や目的を、よく考える時間を与える場として就職ガイダンスが利用されているようです。