東京CPA会計学院が急成長している理由
公認会計士試験の予備校と言えば、少し前までは「TACか大原」のBIG2でしたが、最近ではそこにCPA会計学院が加わってBIG3になりました。
異常な成長率です。
2019年度公認会計士試験の合格者シェアは、TACとほぼ変わりません。
4校舎しかないCPA会計学院が、36校舎もあるTACと並んでいるのは異常です。
「教え方が上手いから」
「カリキュラムが優れているから」
など、単純な理由だけでは説明がつきません。
もちろん優秀な予備校であることに変わりないのですが、結論から言ってしまうとカラクリがあります。
裏事情に近い話なので「受験生が知る必要があるか?」と聞かれれば、「うーん」という感じです。
興味のない方は「東京CPA会計学院」まで飛ばしていただいても構いません。
それでは、なぜCPA会計学院が急成長しているのか、
①受講生が増加している理由(量)
②合格実績が高い理由(質)
に分けて話していきます。
①受講生が増加している理由(量)
各予備校の看板講師が移籍してきたから
2017年あたりから、TAC・大原・LECからの看板講師の引き抜きがありました。
特にLECからの引き抜きが大きかったですね。
講師の人気=予備校の人気という面もあるので、看板講師を引き抜かれた予備校は人気が低迷し、その分CPA会計学院の人気が伸びるのは必然です。
セールスが上手いから
TACや大原のテレビCMのように大々的な宣伝はしていませんが、SNSの運用やオンライン販売が上手いです。
受講生の大半が10代後半〜20代であることを考えると、たしかに最適解ですよね。
SNS運用
各講師がそれぞれTwitterのアカウントを持っています。
為になるツイートや面白いツイート、講師の人柄を感じられるツイートが頻繁に発信されています。
講師によっては2万人近いフォロワーがいます。
フォロワーの中には、他の予備校の受講生もたくさんいます。
Twitterきっかけで申し込みをする受験生も多いですね。
✔︎ オンライン販売
また、オンライン販売が充実しています。
TACや大原でも、オンラインでの申し込みは当たり前にあります。
しかし、CPA会計学院は本科講座(パック売り)だけでなく、バラ売りもしています。
・単科OK
・教材のみ(1冊単位から選べる)
・論点別(連結会計だけなど)
「え!?ここまで分けるの!?」というくらい細分化されています。
バラ売りの需要はけっこうあります。
たとえば、他の予備校の受講生が「連結苦手だなー、イマイチ分かんないなぁ」と思っていたところに「完全マスター連結会計」なんて専用の講義が低価格で売られていたら買っちゃいますよね。
無料サンプル
無料体験受講はどこの予備校でもできますが、CPA会計学院はより気軽&たくさん試せます。
・教材サンプル50ページ分(テキストによります)
・体験講義6回分
以上見てきたように、CPA会計学院の受講生が増加している理由(量)は
・有名講師の移籍
・セールスが上手い
ことが影響していることが分かりました。
次から、合格実績が高い理由を説明していきます。
今までは受講生の「量」の話でしたが、これからは「質」の話です。
②合格実績が高い理由(質)
CPA会計学院の受講生は「質が高い」と言われています。
その理由は2つあります。
早慶出身が多いから
2017年に水道橋校が開校されるまでは、日吉校と早稲田校の2校舎だけでした。
日吉校は慶應義塾大学、早稲田校は早稲田大学のすぐ近くにあるので、受講生の大半は早慶出身でした。
水道橋校や梅田校が開校された今でも、比較的早慶出身が多いです。
学歴が低めの合格者はたくさんいますが(私の学歴も決して高くないです)、やはり高学歴の方が合格率は高くなります。
短答合格者の移籍が多いから
正確なデータがないので感覚的な話になってしまいますが、CPA会計学院は移籍組が多い気がします。
ずっと同じ予備校に在籍する人がほとんどですが、
・現在の予備校に不満を抱えている人
・他の予備校に魅力を感じている人
・なんとなく現状を変えたい人
などが移籍する傾向にあります。
特に短答式試験に合格したタイミングで
「今の予備校のままで大丈夫かな?」
「大きな節目だし、思い切って予備校を変えようかな」
と思う人が多いです。
私も論文式試験から移籍しました。
短答式試験の方が難しいので、短答合格者の移籍が多いと受講生の質が高くなり、合格実績も必然的に高くなります。
以上、
・早慶出身が多い
・短答合格者の移籍が多い
2つの理由で合格実績が高いと思われます。
【まとめ】東京CPA会計学院が急成長している理由
①受講生が増加している(量)
・有名講師が移籍
・セールスが上手い(Twitter、オンライン販売)
②合格実績が高い(質)
・早慶出身が多い
・短答合格者の移籍が多い
以上の理由から、CPA会計学院の実績はうなぎ上りになっていると思われます。
✔︎ 合格率のカラクリ
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