葉酸の基礎知識
ビタミンの一種である葉酸はビタミンCと同じ仲間です。
もともと葉酸は猿の貧血を改善する栄養素として発見された為に、モンキーの頭文字をとって、ビタミンMと呼ばれていました。
葉酸と呼ばれるようになったのは、葉酸が発見された後に野菜などの葉部に多く含まれる事がわかったからです。
葉酸はビタミンの中でもビタミンB群に属していています。
葉酸が含まれるビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、バントテン酸、ビタミンB6、ビオチン、ビタミンB12の11種類の栄養素が含まれるグループのことをいいます。
これらビタミンB群は全て1つの栄養素と考えられていました。
その後研究が進んだことで、8種類の栄養素でできているものであることが発見されました。
それぞれが助け合いながら8種類のビタミンB群の栄養素は機能しているのです。
ただ葉酸だけを摂るのではなく、全てのビタミンB群をバランスよく摂る事が重要です。
また学術研究者たちが発起人となって葉酸と母子の健康を考える会というものを立ち上げたそうです。
4月3日を知識向上や摂取を促す為に、葉酸の日と設定しています。
葉酸は母子の健康だけでなく、いろいろな健康に役立つ働きも有りますので現在、注目を浴びているビタミンの1つと言えるでしょう。
葉酸の効能とサプリメンント
どんな効能が葉酸にはあるのでしょうか。
また葉酸のサプリメントとはどのようなものなのでしょうか。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防のほか、貧血の予防、動脈硬化の予防、細胞の生成を助けるなど、葉酸の効能はどれも大変重要なものだといえます。
葉酸は1日に240マイクログラムを摂取すれば普通の人では不足する事は有りません。
しかし妊娠時には400マイクログラムもの葉酸が不可欠だといわれます。
実際に食品に400マイクログラムを置き換えてみると、カリフラワーの場合は22房、グリーンアスパラで11本、ブロッコリーなら8房、ほうれん草で7株等と、かなりの量になってしまいます。
さらに2倍程度必要になる場合も有ります。
調理をすると含有量が下がるからです。
葉酸をこの量でしっかり摂るにはサプリメントで摂取するのが経済的にも、毎日続ける為にも実行しやすいのではないでしょうか。
葉酸を効率よく摂取するためには、実際にどんなサプリメントを選べばぴったりなのでしょうか。
葉酸は他のビタミンB群と協力しながら働いています。
出来るだけ全てのビタミンB群の入ったサプリメントを選ぶ様にすると良いでしょう。
ビタミンB群の栄養素は、葉酸を含めて人が生きて行く上で必要であり、いろいろな役割を果たしているといえます。
とくにお肌の状態を良くしたり、糖質や脂質の分解を助けたりと、女性にとってビタミンB群の栄養素は、とても重要なものだといえるでしょう。
食品からの栄養が生かせるので、葉酸のサプリメントを飲むタイミングとしては食後が胃腸の働きも良くおすすめだといえるでしょう。
葉酸サプリメントの健康意識
日本では、妊娠したら葉酸というイメージが定着しているようです。
妊婦さんの為の本を見てもネットサイトを見ても、葉酸サプリメントのことが必ず書いて有ります。
妊娠した後に葉酸を摂っても、葉酸の効能である赤ちゃんの神経管閉鎖障害防止に限って言うので有れば、本当は間に合わないのです。
妊娠に気付いた時にはすでに、赤ちゃんの脊椎は形成されてしまっているのですから。
日本では妊娠したら葉酸と言っていますが、他国では妊娠をしたいと思っている人には、妊娠前から葉酸摂取の指導が行われているものなのです。
葉酸は貧血の予防にもなるので、妊婦さんの悩みの種である葉酸サプリメントを摂るのはとても良いことではないでしょうか。
けれど人が生きて行く上で必要な栄養素だといえるのは、葉酸だけではなく、ビタミンB群やその他ビタミン、ミネラルなどです。
アメリカでは多くの人が医療費が高い為に、何年も前からさまざまなサプリメントを組み合わせて摂取しているといわれます。
それだけ健康に対する意識が高い為、制度が充実していてサプリメントの成分も一目瞭然です。
サプリメントの安全性という面では、残念ながら日本ではまだまだ未確認のものも多いのも事実です。
サプリメンントの摂取は消費者の判断に委ねられていると言っても過言では無いのです。
良い食品や良いサプリメントを私達自身が自分の目で選択し、健康に対する高い意識を持つ努力をすることが必要なのだといえるでしょう。