サプリメントに利用されるコンドロイチンとは
どのような成分が、サプリメントの中で、コンドロイチンと呼ばれているものなのでしょう。
食物繊維の仲間であるコンドロイチンは、加熱すると凝固する性質を持つムコ多糖体の一種だそうです。
よく耳にするコラーゲンとともに、結合組織を作って、健康な体の基礎を築いているのです。
サプリメントとして美容目的にも使われているのがこのコンドロイチンで、皮膚細胞に水分を保たせて張りと弾力を持たせる働きがあります。
コンドロイチンには関節、靭帯、腱の弾力性・円滑性を保持する作用があります。
また、組織に保水性、潤滑性、弾力性を与えて、栄養分の消化吸収、運搬、新陳代謝を促進する作用もあります。
サプリメントなどに利用されるコンドロイチンは、新しい軟骨の元となるプロテオグリカンの構成成分であり、水分を保持するのに重要な役割を果たしています。
もしもコンドロイチンが足りなくなると、水分の少ない貧弱な軟骨になってしまうといいます。
軟骨を分解する酵素の働きを抑え、軟骨が必要以上に破壊されるのを防いでくれるのが、このコンドロイチンなのです。
グルコサミンと協調して、新しい軟骨の元となるプロテオグリカンやコラーゲンなどの生成を促すにも、コンドロイチンの特徴です。
そのようなことから、サプリメントで多く販売されているのは、コンドロイチンとグルコサミンがともに含まれているものなのです。
普段私たちが食べているような食材の中では、納豆、山芋、オクラ、フカヒレ、スッポンなどネバネバしたものに少量ですがコンドロイチンが含まれています。
けれど、最近はコンドロイチンをサプリメントで摂取しているという人が増加しているのです。
コンドロイチンのサプリメント
若い頃には豊富に体の中で合成されるものですが、加齢に伴い生産量がみるみる減少していってしまうのが、サプリメントにも利用されているコンドロイチンです。
関節や皮膚への障害が、コンドロイチンが不足してしまって起こる場合は、サプリメントなどによる外からの補充をする必要があるといわれます。
理想的なコンドロイチン摂取量は、1日あたり800~1200mgとされているようです。
短期間では結果が期待できないので、コンドロイチンのサプリメントは継続して利用することが大切です。
一般的にコンドロイチンのサプリメントは、コンドロイチン硫酸のほかにグルコサミンやヒアルロン酸、コラーゲンがともに含まれているサプリメントが多いようです。
サプリメントとしてのコンドロイチンの成分は、ほとんどがサメ軟骨抽出物を使用しているものだそうです。
とはいえ、理想的なコンドロイチン硫酸の1日あたりの摂取量が含まれているという製品は多くありません。
膝などの関節痛を何とかしたいと思われている方が、コンドロイチンのサプリメントを使用される方には多く、グルコサミンとコンドロイチンを組み合わせたサプリメントが、その製品には多いのです。
しかしグルコサミンには、エビやカニからの抽出成分が含まれています。
サプリメント製品に関する相談窓口へ、エビやカニのアレルギーをお持ちの方の場合は、問い合わせをしてから安全を確認したうえで、摂取することをおすすめします。
サプリメントは薬ではなく食品としての扱いになります。
実際にコンドロイチンサプリメントに使用されている素材は安全なのか、また製造過程なども気になります。
コンドロイチンの注意点
使用する際に気をつけることが、サプリメントとして利用されるコンドロイチンにはいくつかあるようです。
基本的にコンドロイチンの副作用は少ないです。
しかし、1日あたり10gを超えて摂取すると吐き気を生じる人もいるようです。
これ以外のコンドロイチンの悪影響は、とくには報告されていません。
またコンドロイチンが使用されるべきではないのが、前立腺ガンの人であるという意見の医師もいます。
分かっているのが、コンドロイチンの集中は、正常な前立腺組織と比べてガンの前立腺組織において、より高いということだからです。
外科手術後の再発の割合が、周りの前立線ガン組織のより高い値のコンドロイチン硫酸が集中することにより、高くなってしまうということです。
ただし、コンドロイチンのサプリメントが前立腺ガンの大きさを促進するかどうかの研究結果は確認できていないようです。
サプリメントとしてコンドロイチンを摂取する場合、コンドロイチンの性質上、妊娠中、授乳中の女性、手術後の方、子供は使用を控えた方が良いようです。
さらにコンドロイチンのサプリメントの使用は避けた方が良いのは、血液をサラサラにする薬を使っている方、動脈硬化の気があるような人です。
治療を受けている疾病患者の方や、副作用が気になるという人は、医師に話してから摂取するようにしましょう。
実際にコンドロイチンのサプリメントを摂取する際に必要な注意事項は以上です。
サプリメントとしてのコンドロイチンをうまく利用することで、健康的な体を作っていきたいものですね。