健康食品とサプリメント
健康に関心が強くなってきたこの頃、サプリメントや健康食品を活用して足りない栄養を得ている方は多いようです。
サプリメントや健康食品の活用によって病気になりにくい体を作ることを予防医学といいます。
今から40年近く前、アメリカの医院で病気を治すためにと作られたものがサプリメントや健康食品といった商品類です。
医学の進歩や医薬品の開発が盛んに行われているのに医療費が増えるばかりというアメリカ国内の命題を解決するため、フォード大統領が上院に栄養問題特別委員会を作ったのが事の発端です。
病気にかかりにくい体質作りにサプリメントや健康食品を活用するという考え方は、予防医学の概念の発達と共に広まってきています。
この時、3,000人を越える学者や医師からの意見を聞き、数千万ドルの国費を使って世界規模での調査研究が行われました。
5,000ページにも達するレポートがこの調査の結果作られ、アメリカの食事、栄養、体への影響が詳細に分析されました。
アメリカの肉食中心の食事内容はそれ自体が病気の原因であり、早急に改善の必要があるというものがレポートの概要でした。
食事だけでは健康維持に足りないことがレポートによって明らかにされたことから、サプリメントや栄養食品の重要性が認識されるようになりました。
健康食品やサプリメントは、1994年に作られた栄養補助食品健康教育法によって定義され、様々な商品が開発されていきました。
サプリメントや栄養食品の需要がアメリカでは高いのは、日本と保険制度が異なり、病院に行かない予防医学が重視されやすいためともいいます。
サプリメントや健康食品で病気予防をしっかりすることで医者にかからずともいい健康状態を維持することは、医療費の高いアメリカにとってはとても重要な問題といえます。
健康食品とサプリメントの種類
食生活だけでは足りない栄養素をサプリメントや健康食品で補うという考え方は、つい20年か30年くらいの間で急速に広まってきたものです。
最近はサプリメントや健康食品は入手しやすくなり、薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパーにも並んでいます。
一般的な錠剤型のサプリメントだけでなく、ドリンク状のもの、カプセル状のものなど、形や名前も多様化しています。
実際は、そのすべての健康食品やサプリメントの成分、作用、安全性が公的認められていないのが現状です。
健康食品の中でも保健機能食品は、行政によって機能の認定を受け、表示が許可されたものだけにつくものです。
保健機能食品は実験データに基づいて審査を受けており、安全性や有効性が一定基準を満たしている製品にのみ認可されます。
保険機能食品には、行政の定めた基準を満たしている製品にのみ、成分表示の許可が与えられています。
保健機能食品は、厚生労働省がどのような表示を許可しているかによって栄養機能食品と特定保健用食品の二種類があります。
特定保健用食品は特定の目的に適している趣旨を商品に表示することが決められています。
どんな栄養成分が含まれているか記載ができるものが栄養機能食品です。
どんなサプリメントなのか、どんな健康食品なのかは個別にチェックしましょう。
サプリメントと健康食品は一概に全てが同じでは無いので、商品それぞれ特徴や種類を見極めるのが大切だといえます。
健康食品としてのサプリメントの上手な使い方
サプリメントは英語でsupplementと記し、健康食品という意味合いの他にも補充や補うという単語でもあります。
普段私たちが口にするサプリメントは、健康食品として体を健康に保ち、不足している栄養を補う等の目的で使用されています。
体に有用な栄養素や機能性成分を摂取しやすいよう、サプリメントはそれらの成分が取り入れやすい形に加工されています。
一般的には、サプリメントは栄養補助食品や健康食品という名称がついています。
日々の食事だけでは補充しきれない栄養成分を摂取するものがサプリメントや健康食品であるといいます。
食事と一緒に摂ることによりサプリメントの消化吸収も良くなり、効果的に働くとされています。
サプリメントや健康食品を選択する場合には、合成添加物の少ない、自然由来の商品にするよう成分内容を確認しましょう。
サプリメントは健康食品のカテゴリに入りますが、どんな性質の栄養成分が配合されているかによって摂取方法も少しずつ違います。
サプリメントでビタミンCやBを服用する場合は、摂りすぎは排出されることを心得て、少しずつ摂取する習慣をつけてください。
脂溶性のビタミンであるビタミンA、D、E、Kは過剰摂取分が体に蓄積される為、食品での摂取量が足りていればサプリメントで補わなくても良いと考えられています。
近年販売量を伸ばしているアミノ酸サプリメントの場合は、筋肉を動かす運動をする前がいいでしょう。
効率的にサプリメントや健康食品を使う時には、栄養成分の特性や体への影響をよく知った上で適切な使い方をするといいでしょう。
もしもサプリメント選びに不安がある場合は、是非この機会に予防医学や栄養素の基礎知識を知り、自分必要な健康食品としてのサプリメント探しに役立ててみましょう。