大企業と中小企業における新卒の採用数の違いについて
新卒を対象とした就職活動は、求人のほうが絶対的にに多いといいますが、それは事実なのでしょうか。
大学生の就職活動では、新卒者の人数に対して、企業のほうが圧倒的に多くなっているとされています。
かつて、バブル社会以後の日本は求人倍率が伸びず、大学を卒業しても働き口か見つからないという状況になっていましたが、現在はその時とは全く状況が変わっています。
求人倍率は高くはなっていますが、新卒の大学生達が希望する会社は分散しないため、知名度の高い大手の企業に入りたがる学生が多いことから、学生達は激しい競争にさらされています。
多くの学生が集中する企業に採用を希望すれば自然と倍率は高くなりますので、学生の感じる苦労が軽くなったわけではないようです。
日本国内で見た時の採用倍率は学生にとって良くはなっていますが、人気企業については、生き残りは困難になっています。
学生にとっては、自分が希望したい企業で働けるかが大事ですから、そういう意味では内定獲得はとても難しくなるわけです。
そして、中小企業への採用を希望しない学生が多いという現状は、中小企業の人手不足に拍車をかけることになります。
この結果、中小企業は新卒の学生を採用することができず、大企業は応募者が殺到するといういびつな構図ができあがります。
自分にとって納得のいく会社環境で働くためには、新卒の学生にとって予断を許さないシチュエーションです。
どんなに応募可能な企業の枠がたくさんあっても、新卒者の就職活動は、採用を得るために早めの準備対策を行うことが重要になります。
新卒の採用で学歴フィルターの有無を見極める方法とは
学歴フィルターは、近年、就職活動を行う学生達が気にするようになった、新卒採用に関する用語です。
うっかり学歴フィルターのある企業に応募すると、時間を無駄に使うだけで終わってしまうという考え方です。
学歴フィルターを設定して就職採用試験を行っているという企業は、ふえていると言われています。
もちろん、うちの会社は選考時に学歴フィルターを使っています、と言う企業は存在しません。
でも、もし学歴フィルターがあるなら知りたいと考えている学生は少なくないようです。
学歴フィルターの話を明言するような企業がないことは、皆が知っています。
学歴フィルターが本当にあるのかどうか、この企業は学歴フィルターを設定しているのか、そういったことを学生が把握したい場合は、一体どうするといいのでしょう。
学歴フィルターの有無を測るための指標となるものが、企業の採用実績に関するデータになります。
例えば、新規採用者の出身校がわかれば、その企業の学歴フィルターがわかります。
新卒採用者のナビサイトや、企業のホームページを閲覧し、どのランクの学生が採用されているかで、学歴フィルターが分かることがあります。
出身大学の名前に明らかな傾向があれば、その会社は学歴フィルターを利用して採用者を選抜しているという予測が成り立つというものです。
出身大学がバラエティー豊かなら、学歴フィルターがないか、ごく薄いと見なされるわけです。
新卒採用時に学歴フィルターを採用している企業を回避したいと思っている人は、採用実績などの情報を活用して、見込みの乏しい企業を見極めようとしています。
新卒採用で重要視されるのはスキルではなく人間性
その学生の人間性を見て、採用する人を選びたいと考える会社が、新卒採用では多いようです。
何故なら、新卒の場合はまっさらな状態なのでスキルは無いというのが前提になっています。
企業の方でも何度か新卒採用を繰り返していれば、育成に関するノウハウは構築されていいます。
新人社員の育成過程で、自社のカラーに合った人材に育てていくことを目的としているので、企業としてはむしろスキルを重要視はしていないのです。
スキルを必要としてるのは新卒採用ではなく、社会人としての経験がある転職者を採用する場合です。
学籍がいい人のほうが採用に有利になることもありますが、近年では学歴だけを重視して採用を決めるという方法は一般的ではなくなってきています。
会社によっては、学歴よりも、別な部分にスポットを当てたほうが、より有用な人材が採用できるという考えを持つところもあります。
このように、新卒採用の際にはスキルや学歴は、以前ほど重要視されていないのです。
新卒を採用する際に一番重要視しているのは、実は非常に基本的なことかも知れませんが、人間性なのです。
入社をしてもらうという事は、つまりは一緒に働く仲間を探すという事になります。
中途採用ならば純粋にスキルを見ていくでしょうが、新卒の場合はいかに一緒に働きたいかと感じてもらえるのかがポイントになります。
相手の言葉に耳を傾ける素直さや、協調性の高いことなどが、新卒者の就職活動ではアピールポイントになります。