キャッシングの基礎知識
銀行から受ける融資と、キャッシング融資とは、借り方や対象が異なっています。
個人を対象とした少額の融資がキャッシングで、担保や保証人を必要とせず、申込者の信用情報によって素早く融資します。
融資された金銭の使い方は指定はされていないので、借り受けたお金は何に使っても構いません。
金利計算は1日ごとに行われ、返済日数によって利息額は変わります。
1日でも早く返済した方が、返済総額を減らすことができます。
また、キャッシングカードでは年会費や発行手数料は必要としません。
申し込み方法は、店頭窓口や自動契約機の他に、ネットキャッシングといってインターネットから申し込みや各種手続きができるというものもあります。
目の前にあるパソコンや携帯電話からキャッシングの申込みが可能な為、誰と顔を合わせる事も無く手続きが出来ます。
審査内容や基準は、普通に手続きをした時とほとんど違いはありません。
様々なキャンペーンを行っていたり、融資条件が店舗手続き時よりよいことなどもあります。
20代から40代の世代の人たちが、キャッシングを使ったことがあるようです。
今までキャッシングの経験がある人は成人全体の6割を越えるという調査結果があるほど、キャッシングは私たちにとって身近な存在になっています。
給料の前借りや交際費を目的として使う方は男性が多く、生活費や衣料品の購入を目的とする方は女性が多い傾向があります。
キャッシングのメリットとデメリット
キャッシングの代表的なメリットは、短期返済なら返済利息の負担が少ないことです。
もし5日後の給料日までの生活費をキャッシングから補いたいと思うなら、5日後にはまとまったお金が入るため借入期間は5日間だけです。
一方、休日に銀行ATMを使うとそれなりに手数料が必要です。
時間外に銀行のATMからお金を下ろす時の手数料は少し割高になっていますので、少額のキャッシング利息に比べると意外と費用がかかります。
すぐに現金が手に入るのもキャッシングのメリットの1つです。
キャッシングの申込みから審査、入金迄が迅速なので、急な出費にも対応出来ます。
キャッシングのデメリットとしては、借入額が少ないと金利手数料は高くなります。
気をつけなければならない点は、キャッシングは長期間の借り入れや高額融資では利息が高くなりやすいことです。
最近ではキャッシングもどんどん便利になっており、コンビニATMでの借り入れも可能です。
中には、手軽に利用できるために軽い気持ちでキャッシング利用を繰り返し、返済ができないほど借りすぎる方もいるようです。
簡単に申し込めて比較的容易にお金を貸してもらえるキャッシング融資ですが、一方で、悪質な金融業者によって被害に遭うこともあり、その点は十分用心しなければなりません。
急ぎで金銭が必要だという点につけこまれ、闇金融のうまい話や悪質な手口に乗せられないよう注意が必要です。
安心してキャッシング利用できる法律
賃金業規正法43条は、みなし弁済を考える上で重要です。
民法の利息制限法の規定を超過した場合、債務者の任意によって有効な利息として成立します。
もしも利率が大きすぎると認められた場合は、返済金の一部を請求することができます。
この賃金業規正法43条によるみなし弁済は、厳しい規定をクリアしなければなりません。
従って、条件を満たさなければ利息制限法以上の利息は無効とできるのです。
キャッシング利用者が増加しヤミ金被害が拡大したことを受けて、賃金業規正法と出資法の内容には改正された部分があります。
ヤミ金対策法制定と呼ばれるこの法律が施行されてから、ヤミ金被害は減りつつあります。
しかし闇金による悪質な手口はさらに巧妙化し、被害が高額になるケースが主流になってきていますので注意が必要です。
キャッシングに関わる法律をうまく使うことができれば、もし何かあった時に適切に用いることで助けになることはあります。
法律に頼ったり自己破産をする前に、できれば自己責任で返せる範囲のお金を借りるように心がけましょう。
どうしてもキャッシングを利用する時には、注意点をよく理解した上で上手に利用する事です。安心できるキャッシングとは、自己防衛のきちんとしたものではないでしょうか。