老人の医療保険について
老人を対象とした医療保険には、死亡保険型という死亡時の葬儀代などに充てるための保険と、病気やケガなどの入院費用に充てるための入院保険型があります。
このうち、入院保険型が老人医療保険に該当します。
入院保険型の老人医療保険は、ケガと病気で扱いが異なります。
ケガの場合は、契約後すぐでも保険金が下りますが、病気の場合の保険金の支払いには制限があります。
払込保険料に相当する金額を、当初の2年間は振り込み続けるということが求められることが老人医療保険では多々あります。
よくある医療保険では、病気の保険が出るのは契約後2年が経過してからとなります。
入院保険には大体の傾向がありますが、保険会社によって大きく違います。
入院中に老人医療保険の契約をしたという時は、その入院に対しては保険金はおりません。
保険会社によっては、老人医療保険に入った後すぐの入院でも保険が使える場合と、一定期間が経ってから病気になった時の保険しか使えないという場合がありますので、気をつけましょう。
保険に入る前からかかっている病気やケガに関しては保険の対象としないというスタンスでの保険を扱っている保険会社が多いという点も忘れてはいけません。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病を持っている方は、それらが原因となって発症しやすい病気については保険の要項を確認しておくといいでしょう。
老人医療保険では、そういった症状については免責規定が定められていることもあります。
老人医療保険の終身保険
老人医療保険は、保険タイプに従って選ぶなら、終身タイプにカテゴライズされるようです。
終身タイプが死ぬまで使える老人向きの医療保険ですが、定期タイプは保険期間が限定されています。
この頃多くなっているのは、終身タイプの医療保険でしょう。
終身タイプの優れている点は、1度契約をすれば更新不要でいつまでも契約を続けられるということや、死ぬまでの保険を得ることができてその後の心配がなくなるという点でしょう。
老人医療保険として終身保険を選ぶ場合は、一生付き合う保険になるでしょう。
それだけに、選ぶ際にはじっくりと考えて選びたいものです。
将来にわたって色々な病気やケガをする可能性がありますが、そのうちのどれに保険が使えて、そのために幾ら払うかをチェックしましょう。
それ単独では割安なのか割高なのかが分かりません。
判断材料にするためにも資料を取り寄せる時は、複数の老人医療保険を取り寄せましょう。
医療保険は、保険金を受け取れる体制を作っておくことが大事なのであって、契約することを目的に急ぎすぎてはいけません。
万が一の状況や思いもよらない体調不良が起きても、給付金や保険金がもらえる体制作りが大事になってきます。
ですが、保険会社側から「あなたの今の状態なら保険金がもらえます」と知らせてくれることはありません。
老人医療保険を使えるタイミングを自分で判断し、独力で保険金の手配ができない限り、それまで保険金をかけていても意味がありません。
契約内容が明瞭で、条件に誤解の余地がない医療保険ならば、使いやすいのではないでしょうか。