スプレッド
FXの取引では手数料を支払わなくてはなりません。
過去、FXの手数料には取引手数料というものがありましたが、現在では取引手数料が無料になっているため、「スプレッド」が唯一の手数料になっています。
スプレッドとは、売値(bid)と買値(ask)の価格差のことです。
スプレッドは各業者、各通貨によって異なっており、例えば業者のサイトで米ドル・「売110.555」、「買110.560」のような記載があります。
この場合は、米ドルを買う時は110.560(110円56銭)を支払い、売る時は110.555(110円55.5銭)を受取ります。
つまり、同じ米ドルなのに0.5銭(110.560-110.555)を損します。
この0.5銭が利用者にとって手数料になり、業者にとっては利益に繋がります。
このスプレッドを売買するごとに取られることになり、例えば米ドル1万通貨を1回売買すると、50円(10,000×0.005)の手数料を取られます。
スプレッドは小さければ小さいほど良いため、事前に確認しておくことが大切です。
必要証拠金
FXの取引は利益を得られるばかりではなく、損失も発生します。
その損失を確実に決済できるように、業者に担保として預けるお金が「必要証拠金」です。
必要証拠金が無いと、利用者が損失額を必ず支払ってもらえるか分からないため、業者は安心して取引ができません。
必要証拠金の額は取引金額の想定元本に必要証拠金率(4%)を乗じた金額です。
式で表すと以下になります。
・必要証拠金=注文価格×取引通貨数×必要証拠金率
例えば、米ドル/円の為替レートが110円50銭だった場合に、10,000通貨を購入すると、必要証拠金は以下の金額になります。
110円50銭×10,000通貨×4%=44,200円
従って、44,200円が無いと、取引ができません。
なお、仮に口座に100,000円を入金すると、残額の55,800円で追加の取引が可能です。
この取引可能な金額のことを「有効証拠金」と言います。
有効証拠金は口座残高から取引における損益や含み損益を差引いたものであるため、
取引期間中に日々変動します。
仮に、有効証拠金の額が必要証拠金の額(44,200円)を割ると、
利用者の意思に関わらず、強制的に取引が全て決済されます。
これを「ロスカット」と言います。
従って、有効証拠金には余裕を持たせておくことが大切です。