英語で日付を書く時、意外と困ったっという経験はないですか?
ビジネスシーンから友人との約束まで、幅広く使う日付。
実は、順序や読み方、前置詞の“at” “on” “in”の選び方など迷ってしまう要素が沢山ひそんでいます。
そこで今日は日付の書き方と読み方の4つの基本をすべてご紹介。
アメリカ式もイギリス式も、略式もフォーマルもすべて掲載していますので、この機会にぜひ確認してみてください!
【基本1】月・日の順序はよく入れ替わるけど、曜日は必ず最初で年は必ず最後!
日付の順序を学ぶとき、よく注意されるのが「アメリカ式」と「イギリス式」の2パターンがあるから気を付けよう、という点です。
具体的には、次のような違いがあります。
例えば「2016年5月17日水曜日」の場合、それぞれの表記の仕方はこのようになります。
アメリカ式 | Wednesday, May 17, 2016 |
イギリス式 | Wednesday, 17 May 2016 |
よく気付きましたね!
カナダではアメリカ式もイギリス式も使われています。
また、実はカナダだけではなく、他の国でも実際は必ずしもこのルール通りではなく、アメリカにおいても「日にち→月」で記されている場合もあるのです。
特に月と日にちの順序は入れ替わりやすく、ネイティブの間でも混乱しやすいそうです。
ただ、曜日は必ず最初に、年は必ず最後に表記されるので、ここはしっかり押さえておきたいですね。
確かに不安ですよね。
ただし、重要な書類などには必ず「DD/MM/YYY」や「day/month/year」といった表記の順番指定が記載欄に書かれているので、それを参照しながら書けば大丈夫ですよ。
【基本2】書き方は略式を覚えておくと便利!
次は日付の書き方です。
フォーマルからカジュアルまで色々な表記の仕方がありますが、まずは一番シンプルな書き方からご紹介します。
カジュアルな表記
最も簡単な書き方は、下の例のように数字をスラッシュできって表示するだけです。
「年」の部分は「2016」を「16」のように下2桁だけ表記するのが一般的です。
例)2016年11月12日
カジュアルな表記(アメリカ式) | 11/12/16 |
カジュアルな表記(イギリス式) | 12/11/16 |
ただ、すでに学んだように月と日にちの順序は変わりやすいため、どちらが月でどちらが日にちなのかわからなくなるリスクがあります。
一般的な表記
誤解を避けたい場合には、月を数字ではなくアルファベットで表記すると良いです。
日にちは数字、月は略語表記というのが一番よく使われる表記方法になります。
例)2016年10月12日
一般的な表記(アメリカ式) | Oct. 12, 2016 |
一般的な表記(イギリス式) | 12 Oct. 2016 |
フォーマルな表記
次にビジネスや学会などフォーマルなシーンでの表記方法も学んでおきましょう。
正式な場面の基本ルールは「略さないこと」です。
つまり月は1月なら“January”、2月なら“February”のようにしっかり書くのが一番丁寧になります。
日にちは数字のままでも序数の表記にしてもどちらも大丈夫です。
例)2016年10月12日
フォーマルな表記(アメリカ式) | October 12, 2016 / October 12th, 2016 |
フォーマルな表記(イギリス式) | 12 October 2016 / 12th October 2016 |
以上が日付表記の「カジュアルな表記」、「一般的な表記」、「フォーマルな表記」でした。
曜日・日にち・月の表記の仕方
続いては、改めて曜日・日にち(序数)・月の表記について確認していきましょう。
略語も紹介しているから併せてチェックしてくださいね。
曜日の表記
日本語 | 英語 | 略語 |
月曜日 | Monday | Mon. |
火曜日 | Tuesday | Tue./Tues. |
水曜日 | Wednesday | Wed. |
木曜日 | Thursday | Thu./Thur. |
金曜日 | Friday | Fri. |
土曜日 | Saturday | Sat. |
日曜日 | Sunday | Sun. |
月の表記
日本語 | 英語 | 略語 |
1月 | January | Jan. |
2月 | February | Feb. |
3月 | March | Mar. |
4月 | April | Apr. |
5月 | May | 略語なし |
6月 | June | Jun. |
7月 | July | Jul. |
8月 | August | Aug. |
9月 | September | Sept./ Sep. |
10月 | October | Oct. |
11月 | November | Nov. |
12月 | December | Dec. |
日にちの表記
日にちを序数で表記する場合は数字に“th”をつけます。
ただし11、12、13を除いて下1桁が1~3になる場合は“1st,“2nd”,“3rd”となるから気を付けましょう。
日本語 | 数字 | スペル |
1日 | 1st | first |
2日 | 2nd | second |
3日 | 3rd | third |
4日 | 4th | fourth |
5日 | 5th | fifth |
6日 | 6th | sixth |
7日 | 7th | seventh |
8日 | 8th | eighth |
9日 | 9th | ninth |
10日 | 10th | tenth |
11日 | 11th | eleventh |
12日 | 12th | twelfth |
13日 | 13th | thirteenth |
14日 | 14th | fourteenth |
15日 | 15th | fifteenth |
16日 | 16th | sixteenth |
17日 | 17th | seventeenth |
18日 | 18th | eighteenth |
19日 | 19th | nineteenth |
20日 | 20th | twentieth |
21日 | 21st | twenty-first |
22日 | 22nd | twenty-second |
23日 | 23rd | twenty-third |
24日 | 24th | twenty-fourth |
25日 | 25th | twenty-fifth |
26日 | 26th | twenty-sixth |
27日 | 27th | twenty-seventh |
28日 | 28th | twenty-eighth |
29日 | 29th | twenty-ninth |
30日 | 30th | thirtieth |
31日 | 31st | thirty-first |
“,”(カンマ)と“.”(ピリオド)の使い方
日付の表記にはところどころ“,”(カンマ)や“.”(ピリオド)が登場しますね。
使い方にはそれぞれルールがあるので、確認してみてください。
例)2016年10月30日月曜日
アメリカ式の略語パターン | Mon., Oct. 12, 2016 |
アメリカ式の略さないパターン | Monday, October 12, 2016 |
イギリス式の略語パターン | Mon., 12 Oct. 2016 |
イギリス式の略さないパターン | Monday, 12 October 2016 |
余談ですが、略を表すピリオドは午前・午後を表す“a.m.”、“p.m.”でも使われています。
これらはラテン語“ante meridiem”、“post meridiem”の略だそうです。
“ante”は「~の前」、“post”は「~の後」、“meridiem”は「正午」という意味なので、「正午前」、「正午後」になるのですね。
【基本3】読む時は略さない!
書く場合には色々簡略化できましたが、読み方は省略せずに読むのが基本です。
そしてイギリス式の場合には「日にちと月の間に“of”を入れる」のが一般的なので、意識できるといいですね。
例)2016年1月5日金曜日
アメリカ式 | 読み方 |
Mon., Jan. 5, 2016 | Monday, January fifth, twenty sixteen |
イギリス式 | 読み方 |
Mon., 5 Jan. 2016 | Monday, (the)fifth of January, twenty sixteen |
年については “two thousand (and) sixteen”(2016)のように言うこともできます。
西暦の読み方一覧も載せておくので、併せてチェックしてみてくださいね。
西暦の読み方
年 | 読み方1 | 読み方2 |
2016年 | twenty sixteen | two thousand (and) sixteen |
2015年 | twenty fifteen | two thousand (and) fifteen |
2010年 | twenty ten | two thousand (and) ten |
2009年 | – | two thousand (and) nine |
2001年 | – | two thousand (and) one |
2000年 | – | the year two thousand |
1999年 | nineteen ninety nine | – |
1909年 | nineteen oh nine | – |
999年 | nine ninety nine | – |
紀元1年 | one the year one | – |
紀元前9年 | nine Before Christ | – |
紀元前2000年 | two thousand Before Christ | – |
【基本4】前置詞は小さいものから“at”⇒“on”⇒“in”を使おう!
最後は日付と一緒に用いられる前置詞について学びます。
文章の中に日時を入れるときは前置詞を使う必要がありますが、なでしこさんと同じように迷う方も多いのでは。
しかし「小さいものから“at”⇒“on”⇒“in”」というポイントを覚くと楽ですよ!
時間は“at”
日時の中で一番細かい単位は時間ですね。時間については点を表す前置詞“at”を使います。
曜日や日にちは“on”
時間が24時間集まると一日になりますね。そこで日にちや曜日は、“at”よりも少し広い範囲を支える前置詞“on”を用います。
月、年、季節や時代は“in”
一日よりもさらに大きい単位の月や年、季節や時代は前置詞“in”を使います。
組み合わせて伝えたいとき
時間、日にち、月を合わせて伝えたいときも基本的には小さいものから並べていきます。つまり時間⇒日にちや曜日⇒月や年、季節、時代の順ですね。
【付録】和暦の英語
補足として、「昭和」や「平成」といった日本独自の和暦“Japanese era name”の表し方も紹介しておきますね。
「昭和」は“Showa (era) ”、「平成」は“Heisei (era) ”となります。
元号をアルファベット表記するだけでも、時代を表す“era”や“period”という単語をつけても、どちらでも大丈夫です。
「平成28年」と言いたい場合は、そのまま数字をもってきて“Heisei 28 (twenty eight)”で通じるので、比較的簡単ですね。
まとめ
今日は英語での日付表現について4つの基本をご紹介しました。
基本1では月・日の順序はよく入れ替わるものの、曜日は必ず最初で年は必ず最後にくることを確認しました。
基本2では日付を簡単に書く略式を、基本3では読み方は略せないということを学ましたね。
そして基本4では前置詞は小さいものから、時間なら“at”、日にちなら“on”、月なら“in”をつけることをチェックしました。
今回はここまでです。お疲れさまでした!
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