不動産投資と他の金融商品を比較

不動産投資と、株式投資など他の金融商品とはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、不動産投資と他の金融商品との比較について解説します。

株式投資

株式投資は企業が発行する株式に投資をして、配当金や売却益の獲得を目指す投資方法です。

株式は証券取引所で売買され、常に価格が変動するのが特徴です。

 

不動産に比べると、株式投資は少額から投資できる銘柄が多く、流動性が高いので簡単に売却できるのがメリットです。

 

一方で、不動産は入居者がいれば毎月安定して賃貸収入を得られますが、株式投資の配当は年12回であり、配当金は企業の利益に左右されます。

 

また、不動産は相対取引であるため、所有する不動産の価格を毎日気にする必要はありませんが、株式投資には価格変動リスクがあり、大きな利益が期待できる分、損失も大きくなる可能性もあります。

 

投資信託

投資信託は投資家から集めた資金をまとめ、その資金で運用会社が株式や債券などに投資をして、投資家に利益を分配することを目的とした金融商品です。

 

株式と同じように少額から投資でき、流動性が高いのが特徴です。また、投資対象が分散されているものを選ぶことで、リスクを下げることもできます。

 

一方、不動産は投資信託のように流動性は高くありませんが、安定して賃貸収入を得られるのがメリットです。

 

投資信託の中には賃貸収入のように毎月分配金が受け取れるものもありますが、元本を取り崩して分配している投資信託もあることには注意しておく必要があります。

 

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、投資家と資金の借り手を結びつけるサービスで、投資家は最低1万円程度から投資できます。事業者は借り手からの返済金をもとに、投資家に分配金を支払います。

 

利回りが比較的高いのが魅力ですが、借り手や事業者の貸し倒れリスクや満期まで解約できないなどの制約、借り手の詳細な情報がわからないなどのデメリットもあります。

 

一方、不動産投資は投資額が大きくなりますが、入居者との直接契約であるため取引相手が明確です。

また、家賃を滞納されるリスクはありますが、滞納保証がある管理会社を選ぶこともできます。

不動産投資を始める際の注意点

不動産投資を始める際は、失敗しないために注意すべきポイントを理解しておくことが大切です。

ここでは、不動産投資を始める際の注意点について確認していきましょう。

営業マンに惑わされない

不動産投資を始めるには、不動産会社を通して物件を購入する必要があり、担当の営業マンとやり取りすることになります。

 

営業マンとの相性はとても大切で、中にはすぐに契約をさせようする、メリットばかりでリスクの説明がないなど、対応に問題がある営業マンにあたる可能性もあります。

 

そのため、少しでも早く不動産投資を始めたいと思っても、営業マンに惑わされず、本当に投資してもよい物件かを慎重に判断することが大切です。

 

本当に顧客のことを考えている営業マンは無理に契約させようとせず、リスクについてもきちんと説明してくれるでしょう。

 

投資用不動産を選ぶ際は、信用できる営業マンと付き合うようにしましょう。

 

無理な借金をしない

不動産投資では、無理な借金をしないことも大切です。

 

巧みなキャッチコピーで不動産投資を勧誘するような会社やセミナーがありますが、多くの人は多額の借金をして物件を購入しています。

 

無理な借金をしてしまうと、空室になって賃貸収入が途絶えた場合、借入金の返済が困難になり、最悪の場合は自己破産することになるかもしれません。

 

不動産投資を始めるときは、利益を得ることよりもリスク回避を重視して、無理な借金をしないようにしましょう。

 

保険に加入する

不動産投資では、保険をうまく活用することでリスクを下げられます。

 

金融機関の融資を受けるときは、団体信用生命保険に加入しておくことで、自分に万が一のことがあっても、借入金の返済が免除され、家族に投資用不動産を残せます。

 

また、地震や火災などの災害リスクには、地震保険、火災保険に加入しておくことで損害をカバーできます。(損失分の全てをカバーできるとは限りません)

 

信頼できる相談相手を見つけておく

不動産投資では、信頼できる相談相手を見つけておくと、困ったことがあっても相談できて安心です。

 

周囲で不動産投資をして上手く経営できている人や、不動産会社の担当営業マン、管理会社の社員でも構いません。


管理会社が主催しているオーナー交流会などに参加するのもよいでしょう。不動産投資について、気軽に話せる相手を見つけておきましょう。

まずはセミナーに足を運んで不動産会社の営業マンの方と連絡を取って信頼できる方を見つけるのもありかと思います。

 

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